この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
ご依頼者様は,友人と一緒に自動車内にいたところ警察官から職務質問を受け,車内の所持品検査を受けました。車内から大麻が発見され,身に覚えがなかったため否認したものの逮捕されてしまいました。警察署に赴いて話を聞いたところ,たしかに本人のものではないとのことだったため,厳しい取調べが予想されるが,安易に自白しないようにアドバイスをしました。
解決への流れ
否認を続けているため勾留期間は延長されましたが,弁護人からも本人のものではないこと等を記載した意見書を検察官に提出したところ,最終的には不起訴となりました。
警察署で初めて被疑者にお会いする際に,犯行を否認していることは珍しくありません。犯行を否認するのは様々な理由にもよりますが,本件のご依頼者様はたしかに自分の薬物ではないと仰り,弁護人からもそれが真実であるように思われました。一般に,否認している場合には取り調べが厳しくなりがちで,ともすればやってもいない犯行を自白してしまうことすらあります。弁護人が定期的に接見をしてご依頼者様を心理的にもサポートすることで,最終的には不起訴となりました。