犯罪・刑事事件の解決事例
#不同意性交(強姦)・わいせつ

【風俗トラブル】本番行為をしてしまい被害届を出されてしまったケース

Lawyer Image
澤田 剛司 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所新橋オフィス
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

飲み会の帰りに終電を逃し、宿泊したビジネスホテルにデリヘルを呼びました。酒の勢いもあり、気が大きくなっていたことから、女の子に「挿れても良い?」と聞いたところ嫌な顔をしていなかったので、本番行為をしてしまいました。翌朝、宿泊していたビジネスホテルに店の従業員が尋ねてきて、「女の子が警察に行くと言っているがどうするか」と言われました。また、その際、免許証や携帯電話番号を控えられた上、「女の子は、病んでしまって、今後お店にも出勤したくないと言っている。店の損害もあるので、厳正な対応を考えている」と詰め寄られました。私は妻子もいるため、穏便に解決したいと思い、示談金としていくら必要か確認したところ、従業員は、「そういう問題ではない、被害届を出すから後は警察と話してくれ」と言われました。その後、一旦家に帰り仕事に向かったものの、お店からの連絡は止まず、電話に出ないのであれば、家や会社に行く等との連絡がありました。妻子がいるため、家や会社に来られることは絶対に避けたいという気持ちと、この先どう対応していきえば分からず、同僚に相談したところ、同じようなトラブルでお世話になった澤田先生を紹介してもらいました。

解決への流れ

同僚の紹介ということもあり、昼休みに相談の連絡を入れたところ、すぐに的確な対処方法を教えていただき、即日依頼したところ、澤田先生からすぐに相手方に連絡を行っていただけました。澤田先生曰く、私やその家族・勤務先等への直接の連絡は、方法を問わず、やめることを相手方に伝えた上、相手方の金銭請求の態様が恐喝的であることを指摘したそうです。その後、女性と店舗双方とそれぞれ示談書を取り交わすよう交渉を行っていただき、依頼から数回の交渉を経て、無事、店舗と女性双方との示談書を取り交わすことができました。また、今後の再請求のリスクも払拭するために、相手方から私への連絡や接触もしない旨の誓約も示談書の中に盛り込んでいただけました。

Lawyer Image
澤田 剛司 弁護士からのコメント

デリヘルを利用し、本番をしてしまったことから、金銭を要求されるケースは多くあります。本件のように、「警察」「お金じゃない」「お店の損害」などのキーワードは多く耳にします。しかし、結局は金銭の請求を行ってくるケースが大半のため、相手に言われるがまま、お店の損害や女の子への示談金を支払っても、手渡しであれば後日支払いの証明ができませんし、女性から宥恕を受けたわけではないため、後日警察に「強制性交罪」として被害届を出される可能性も残ったままということになります。また、店側から、後日、「女の子がショックを受けて欠勤している」とか、「営業損害が生じた」等と主張され、追加請求をされるリスクも残ったままとなります。その場で支払ってしまった金銭は、取り戻すことは極めて難しいため、注意が必要です。風俗店とトラブルになった場合には、その場で安易な約束や支払いをせず、弁護士等の第三者を挟んで冷静に交渉していくことが肝心です。※今回の事案で大切なポイント・女性と示談書締結しないと、警察に行かれた場合のリスクが高い・お店側との示談書も締結しないと、再請求されるリスクが高い・お店に対してだけお金を払っても、示談にはならずリスクが高い