この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
ご依頼者様は駅でぶつかったことが原因で口論となってしまい、カッとなって殴ってしまったとのことで現行犯逮捕されている状況でした。翌日に検察庁での弁解録取、勾留請求がされるか否かという段階で、ご依頼者様の配偶者様からご連絡を受け、接見に行くこととなりました。ご依頼者様からも同様のお話を伺った後に、ご依頼者様から弁護人に選任されました。
解決への流れ
早速捜査機関を通じて被害者にコンタクトをとったところ、示談に応じてもらえるとのことでした。アポイントメント自体も翌日に会うことができたため、仮に勾留されたとしてもただちに釈放してもらえることが予想されました。ご依頼者様も被害者も当該駅を利用するため、暴行事件であっても勾留されるリスクがありました。そのため、本人に再度接見を行い、当日示談することができること、勾留されるリスクもあるが、示談ができれば釈放が見込めることなどを説明したところ、早期に全て解決された方がいいので、示談成立に力を注いでもらいたいとの要望がありました。翌日の朝に念のため、検察官には当日の夜に示談できる可能性があることを伝えました。検察官も悩んでいましたが、示談が成立するかどうか検察庁では判断しかねるため勾留請求はする予定であるが、示談成立後にただちに釈放することを検討しようと思うと回答してもらえました。その後、被害者様との示談中に裁判所から勾留する旨の連絡を受けました。もっとも、その直後に示談が成立したため検察官に連絡したところ、深夜になると思うが釈放するとの回答がなされました。配偶者の方に連絡して釈放予定であること、夜中になる可能性があることを伝えると、泣いて喜んでいました。結局、3日後には不起訴処分となりました。
被害者の方と早期にコンタクトをとれたことが非常に良かったと思います。被害者の方は自分もある程度悪かったからと述べており、逮捕・勾留まで望んだわけではなかったので、びっくりしてしまったとおっしゃっていました。ご依頼者様ご本人も仕事に大きな支障が出なかったことから安堵され、非常に感謝していただけました。事件の解決が非常にスピーディにできて事件関係者の方々皆様に感謝されたので、弁護人としても非常に嬉しく思った事件でした。