犯罪・刑事事件の解決事例
#不動産・建設

3名の賃借人からの賃料減額請求に対し、賃料減額請求に一切応じることなく、事件解決できた事例。

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田口 泰規 弁護士が解決
所属事務所法律事務所maru
所在地東京都 葛飾区

この事例の依頼主

60代 男性

相談前の状況

建物オーナーが飲食店に建物を貸していたところ、隣接する3店舗の各賃借人が、3名連名で、同じ弁護士に依頼して、賃料減額の請求の通知を送ってきました。建物オーナーがどう対応したらよいかということで相談に来られました。

解決への流れ

賃料減額には一切応じずに済みました。相手方弁護士は辞任し、減額請求をしようと声をかけた中心人物は、自分から建物を明け渡して出ていきました。

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田口 泰規 弁護士からのコメント

建物オーナーから事情を聞いたところ、賃借人3名からの賃料減額請求は、筋違いの言いがかり的なものであり、全く理由のないものと思われました。そこで、まず、相手方の示してきた理由すべてに対して、賃料減額等を要する事情にはあたらないことを一つ一つ反論する回答書を送りました。それから、賃借人3名とも、更新期が比較的近づいており、しかも3名とも少しずつ時期がずれていたことから、1名ずつ別々に、時期をずらして、賃貸人としては賃料を減額するつもりはないが、契約更新をするつもりがあるのかを問う書面を送りました。3人全員を相手にするのではなく、一人ずつを相手にすることで、相手方3名の分断を図っていくという作戦です。これが見事成功し、最初に送った賃借人は、自分は減額請求から下りるといって、従前の賃料のまま賃貸借契約を更新しました。次に送った賃借人も同様でした。最後に残ったのが、一緒に減額請求をしようと、他の2名に声をかけた中心人物でしたが、このまま契約を続けることに居心地が悪くなったのか、更新せずに、自ら建物から出ていきました。1通目の回答書で筋道の通った説得力のある主張が出来たこと、3名の一団を一人ずつ取り崩すという作成を立てて実行し、これが成功したことで、最終的に、賃料減額請求に一切応じることなく、事件を解決できました。