この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
職場の上司からセクハラ行為・言動が始まってから1年以上になる。加害者の上司に相談して、会社から加害者に対する聞き取りがなされて以降、被害はなくなったが、加害者は今も降格することなく通常通り勤務している。自分は、セクハラ被害に遭ったことが忘れられず、身体にも不調を来している。加害者と顔を合わせたくないので職場を辞めたいが、経済的な事情から辞められない。
解決への流れ
加害者に対して慰謝料の支払いを求めて内容証明を送ったところ、加害者側の弁護士から25万円であれば支払うとの返答が来ました。その金額に納得することができなかった依頼主は、加害者を相手に慰謝料請求の裁判をしたところ、3回目の期日で80万円を支払うとの和解が成立しました。
セクハラ行為の態様、類似の事例のセクハラの裁判例の慰謝料額と比較すると、比較的高い金額の慰謝料を得ることができたと思います。依頼主としては、要望しても加害者である上司を配置転換しない勤務先に対して不満があるようでしたが、依頼主も勤務先を辞めることができない事情があり、席替えをしてもらい、なるべく加害者と顔を合わせることがないように対応してもらったようです。