この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
長年夫と連れ添ってきたが、不仲の状態が続き、子どもも独立したことから、離婚を決意しました。夫も離婚すると口にしていますが、一定の財産の分与を求めると、「お前にやるお金はない。」「出て行け」等と全く応じてくれず、話し合いができません。
解決への流れ
妻の代理人に就任した後、夫宛に受任通知をお送り、お話合いをしたいことを伝えました。しかし、任意での話し合いが難しい事案であったため、家庭裁判所に対し、離婚調停と婚姻費用調停の申立てをしました。夫は当初妻に財産分与をすることを拒んでいて、調停成立まで数ヶ月を要しましたが、調停を通じて、財産の開示に応じてもらい、法律で認められる内容の財産の分与を受けることができました。また、離婚成立までの数ヶ月間は、夫の所得に応じた婚姻費用をもらうことで、生活費を確保できました。
同じ離婚問題といっても、事案ごとに力を注ぐべきポイントが異なります。また、重要と思う点も、人によってさまざまです。私は、常にご相談者・依頼者と真摯に向き合い、ベストな解決のために一緒に取り組み、少しでも事件終了後の生活の後押しができればと思っています。