犯罪・刑事事件の解決事例
#加害者

【ストーカー被害者からの相談事案】

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中村 浩士 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人シティ総合法律事務所
所在地北海道 札幌市中央区

この事例の依頼主

60代

相談前の状況

元交際相手から執拗に復縁を迫られており、仮装の結婚式DVDを投函されたり、帰り際を捕まえられて「殺す」と脅迫されたという女性の雇用主からのご相談。

解決への流れ

「殺す」という言葉は、法の障壁、ハードルを既に乗り越えてしまっており、抑えが効かなくなっている証拠でもありますので、早急に、警察との連携による対応が必要です。まずは、自宅に帰らずに近隣のマンスリーマンションなどに避難してもらい、警察に相談して被害届を受理してもらい、逮捕・勾留となりました。その間、自宅及び職場に監視カメラを設置し、勾留先の被疑者に手紙を書いて、依存症の専門治療機関に通ってほしいとの働き掛けをしました。被疑者に就いた刑事弁護人と協力して、釈放後は専門機関に通うこと、医療照会にも同意することを条件に示談を成立させました。釈放後、自宅や職場に被疑者が来ていないことをしばらくの間確認し、徐々に警戒を緩めて日常生活に戻っていただき、半年間は監視体制を続けました。

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中村 浩士 弁護士からのコメント

北海道警では、ストーカー犯罪などで依存症が認められ、再犯の危険が高い人を、ほっとステーションという依存症の専門治療機関へ繋ぐことで再犯防止、再被害防止に努めています。当事務所では、日ごろから同医療機関と密に連携させていただき、多大なるご尽力をいただいております。ストーカー犯罪は、刑事弁護人としても、被害者支援弁護士としても、依存症治療の専門医療機関との連携が必要不可欠です。治療無くして再犯防止、再被害の防止はあり得ないからです。