この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
自動車内に護身用にナイフを所持していたところ、交通トラブルとなった相手にナイフをちらつかせて脅迫し、現行犯逮捕された。
解決への流れ
被害者と速やかに示談をしたため、勾留はされずに在宅捜査となったが、検察官からは、示談をしたとしても、特別法犯の場合には不起訴処分とはせず、罰金刑に処する運用があるとの話があった。ただ、会社代表者であり、前科が付くと、取引停止等の多大な損害が予想されるため、100万円の高額贖罪寄付を行い、また、環境調整、本人の反省の念を強める種々の状況を整え、検察官に丁寧に説明して理解を求めた結果、上司を説得してくれて不起訴処分となった。
密猟や貸金業法違反、不法投棄等々の、刑法以外の特別法違反では、淡々と罰金刑に処せられることが多いです。しかし、諦めずに、あらゆる手段を講じて情状を整え、ここまでやったのならば、例外的に許してあげようとの判断に至った事例の一つです。ハードルが高くても、諦めず、あらゆる引出を使って工夫することが大切であることを痛感する事例でした。