この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
母が死亡し、運転手は起訴されて刑事裁判がこれから開かれる。被害者遺族も刑事裁判に参加ができると検察庁から聞き、先生のお名前を知ったのでご依頼をしたい。
解決への流れ
弁護士において受任し、刑事記録を確認して、被害者遺族からの直接の質問について練習をして裁判当日にそのとおりに実施。その後、ご遺族において保険会社と交渉をしてみるも、保険会社の動きが悪いため、こちらの交渉も弁護士が受任。最初の弁護士に対する提示額は2000万円であったが、事故後のご遺族の置かれた状況、刑事事件の内容等の諸事情を酌んでもらい、交渉の末、2800万円までの増額が実現され、訴訟にまでならずに早期解決できた事案。
このような交渉事案について、「弁護士費用を払ってかえって損失が大きくなることはないですか?」と聞かれることがあります。何事も絶対はありませんが、私が実際に経験した事案について言えば、どの交渉案件も、弁護士費用としてかかった費用を上回る上積みを得て解決に至っています。ざっくりした感覚的なところを申し上げると、弁護士が介入する前の保険会社の提示金額と、介入して交渉を重ねた後の最終金額との間には、1.2倍~2倍ほどの開きが生じることが多いです。保険会社も、無駄に訴訟をして時間と費用を掛けたいとは思っていませんので、保険会社の限界値をいかにうまく掴み引き出せるか、ここの交渉力が問われます。