この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
多額の借金を抱えて返済ができなくなったとの相談を受け、負債を拡大させた理由を尋ねるも曖昧な話を繰り返るばかりで、よくよく尋ねると、ギャンブル依存症でパチンコを辞められないで借金を重ねていることが判明した。ギャンブルが主たる理由の場合には、破産申立をしたとしても、免責(負債の免除)を得られないのが基本であるが、ギャンブルだけではなく、病気による休業期間があるなどのやむを得ない事情も一部認められたので、受任をして破産申立をすることになった。
解決への流れ
破産申し立てのための準備をすると共に、もう二度とギャンブルに手を出して負債を拡大させないことが重要であることから、依存症の専門医を紹介して治療を受けていただき、ギャンブルを断絶してもらった。その上で、ギャンブル以外の借財の理由を丁寧に説明し、今後二度とギャンブルには手を出さず、現在は経済的更生が実現で来ていることを詳細に陳情した結果、破産免責を認めてもらうことができた。
ギャンブル依存症の方に対する理解は千差万別です。現在、当事務所では、ギャンブルや薬物等の依存症治療の専門医と密な連携を取っており、こちらに橋渡しをして、条件反射制御法という依存症治療を受けてもらって依存からの脱却を図り、経済的更生により二度と負債を抱えることのないよう、支援に努めています。